くも膜下出血から命拾い~人生観の変化

ブログ名に似合わずライトな感じの雑記帳です。旅行記、お酒や日常生活、我が家のアイドル・ヨークシャーのお話など

国内旅ーそうだ京都行こう!の4 まとめ 緊急事態宣言解除後の京都を思う、脱・観光公害都市

皆さん、こんにちは。

 

京都旅のまとめです。

まとめというか、今回の訪問、過去の訪問などを振り返って、いち日本人として京都はどうあって欲しいんだろう、との思いを綴っています。

今、京都は、緊急非常事態宣言解除後のゆるやかな自粛解除時期、閉まっていた寺社や博物館など再開され、日常への回復期だと思います。

一方、諸外国では、まだ新コロナ感染症を抑え込んだ、あるいは下火になった、という感じはありません(それでも規制緩和に動いちゃってますが)、第2波、第3波の可能性もあるので、すぐにも世界中の国々と飛行機網で繋がり、自由に行き来できるようになるとは思いません(残念なことではありますが)。

しかし、将来、半年後か、数年後か、十年後か、判りませんが、また賑やかに国際観光都市、京都が復活してくる時が来ると信じています。

 

そのとき、また風情も感じ難く、喧噪と混雑に埋もれた観光公害都市・京都になってしまうのだろうか?とても心配です。今後あって欲しいなぁ~と思う観光地としての京都について、若干思いを記してみました。

 

その前に、過去の思い出。

今回の京都旅、その3で、京都市内の大定番の観光スポットは余り気が進まない、と書きました。その理由ですが、、、

私は仕事の都合で、年に1回程度ですが、京都訪れています。空き時間を見つけては観光スポット1~2か所だけ行く、みたいなことをしていました。

数年前、大定番の金閣寺に行った時のことです。

f:id:Yosshi-karmu:20200526114526j:plain金閣寺https://www.shokoku-ji.jp/kinkakuji/

すでに参拝口の前から、黒山の人だかり、、、中に入って金閣寺までの遊歩道、ヒト、ヒト、ヒト。しかも、

うるさいったらありゃしない!

風情なんて何にも感じられません!

大都市の中心部で人がごった返している感じ、いやそれ以上です。なぜか?それは、お隣の面積と人口(と声)の大きな国の人たち等々があたりかまわず怒鳴り散らしてる(彼らには通常の会話ボリュームの様ですが)からです。

しかも史跡を愛でるような様子は一切なし!

親子やグループでギャースカ、ギャースカ!!子供は走り回り、親は無視!聞くところによれば糞尿すらしかねない輩もいるとか。

ここは、どこの国ですか?と思うほど、その国の言語が、すべてを台無しにしていました。彼らはツアープログラムに入っているから、それをこなすために来ただけなんでしょうね。きっと興味があるのは買い物の方ではないでしょうか?(これは勝手な推測ですが)

日本人の心である京都を、こんなモラルの無い連中に荒らされてるのか、と心の底から怒りがこみ上げてきました!!

そんな経験が何度かあるので、大定番はちょっと敬遠して、今回も洛北メインにしました。

 

京都は、世界の名だたる観光地の1つだと思います。日本人のみならず、多くの外国の方にも、ぜひ訪問していただき、その素晴らしさを堪能していただきたいと思います。

しかしながら、神社仏閣、史跡、文化財を静かに愛でることもできないような、そんな意識の低い観光客は、ご遠慮願いたい!って思うわけです。

ぜひ、マナーとモラルを持っている方だけが訪問できるようなシステムがあったらよいと思います。

ペルーのマチュピチュでは、1日の入場者数制限があり、さらに公式ガイドさんが付いていない人(グループ)は入り口でシャットアウトです。公式ガイドさんに従って、秩序正しく順路を進みます。史跡を守るための素晴らしいシステムだと思います。

京都も史跡ガイドをする業者さんはすべて登録制にして、マナーもモラルも守れないツアー客を史跡に入れてクレームが何度か付いたら、登録抹消でもしては如何でしょうか?そうするとおのずと、マナーとモラルを守るツアー客を優先して取るようになりますよね。あるいは現地でマナーとモラルを守るよう、しっかりと教育するようになりますよね?まずは大人数のツアー客を制すれば、雰囲気もずっと良くなるでしょう(個人客はもともとそんなに悪くないし、本当?)。

そんなことが実現出来たら良いのになぁ~、なんて妄想するわけです。

まあ、残念ながら実現はできないかなぁ~??

 

 

もう1つの問題は、過度の集客ではないでしょうか?

この問題は、京都のみならず、世界中の人気観光地で問題となっていますね。

f:id:Yosshi-karmu:20200417194441j:plain f:id:Yosshi-karmu:20200526115248j:plain(左:ロンドン、ピカデリーサークル・モニュメントに群がる観光客(筆者撮影)。右:イタリア、チンクエテッレ駅・日本のラッシュかと思うほどの人!https://toyokeizai.net/articles/-/185645

 私の体験のみならず、ニュースなどでも報道されますが、観光バスがずら~っと路上駐車して、交通渋滞のみならず住んでいる方の日常生活にまで支障が発生しているようです。

観光立国?インバウンド?観光公害が発生するまで稼がなくてもいいじゃ無いですか??って思う訳です。

国会議員の方々は「インバウンド!」と声高にいいますが、当の議員さんは、永田町に居て、外国人観光客の伸び数のグラフだけを見て「もっと増えろ。日本で金たっぷり落としくれるなら何でもいいから、どんどん来~い(そして税収も増えろ)」って思っているだけで、現地が悲惨な状況になっていることを考えたことはあるのでしょうか?

 

京都には、非常に沢山のホテル・旅館等の宿泊施設があると思うのですが、それでも足りないとか。

宿泊施設が足らない!民泊が解決策だ!!という事なんでしょうが、そんなものまで使って客数総量を増やさなくてもいいのでは?とも思うのです。

さらに民泊(業)は、いろいろと問題があるようですね。

早朝・夜中構わずにスーツケース、ガラガラ、うるさい!

一晩中音楽ボリュームマックス/どんちゃん騒ぎ

ゴミの分別知らない/ゴミ放置

民泊前の道でタバコぷかぷか、吸い殻ポイ捨て!

夜中に間違って他人宅でピンポン、日本語通じない大男がいて恐怖!

 

2018年6月に国の民泊新法ができましたが、京都市議会は、更に輪をかけて厳しくしたようです。

1.民泊新法で、民泊として供与できるのは年180日以内となっていますが、京都の商業地域は180日OKだが、住居専用地域では1月15日から3月16日に限り営業可能。

2.民泊では住人が施設内に住んでないケースについては、10分以内に駆けつけられる800メートル以内に管理者を常駐させること。


1の住宅地では1/15~3/16しか営業できない、とは、その時期は観光閑散期なので、民泊業(企業や投資家が遠隔地にいて、家・部屋を貸しているだけ)としては採算取れないでしょうね(本当に住んでいる人が空き部屋を貸しているなら採算はある程度、度外視できますからね)。つまり住宅地で民泊業止めろっていう市民の声でしょうね。

2は近隣から苦情が来た際、すぐに駆け付けられねば営業させないということですね。これまで連絡の取りにくかった遠隔地や海外の所有者などが、運営会社に丸投げで自分は連絡もしてこない、というようなことに業を煮やした住民の方々の怒りに市議会が応えた形ではないでしょうか?

(私は逆に驚きましたよ!裏読みすると今まで、地理も不案内、地区のルールも良く知らない、マナーも守れない、ような輩に、鍵だけポイっと渡して、自由に使わせていたって事ですかね?そりゃ上で書いたようなトラブルも起こるわな!)

民泊業!!そんな物まで使って過度の集客を助長することが必要ですか?って思うわけです。

もちろん、民泊それ自体を否定しているわけではなく、地元の方がホストしてちゃんとケアするとか、マナーについてはよく理解して頂く(理解できる人だけ来てほしい)ことが必要なんではないでしょうか?以前にテレビで、民泊利用者が浴衣を着て地元の方と一緒になって盆踊りを楽しんでいるシーンを見ました。これはとてもよい国際親善だと思います。一方、民泊業として、金もうけだけが目的の方々には去って頂きたいですよね。

 

京都は、世界に誇れる素晴らしい観光都市です!世界中の方々に、ぜひ訪問していただき、その素晴らしさを堪能していただきたいと思います。総量規制をかけてアホみたいに沢山の人で溢れかえるのを防ぎ、また日本の歴史文化情緒に真摯に向き合えるレベルの人たちが集う、洗練された国際観光都市になってほしいですね!

ゲスト:雰囲気も良かったし、行って正解!また行こう!と思って頂ける京都!

ホスト:来てくれてありがとう!またお待ちしています!と言える京都!

 Win - Win の関係が築けたら最高ですね!

 

たった1泊2日ですが、今回、洛北京都のみならず、清水寺を非常に素晴らしい雰囲気の中で、さらに見る限り観光されている少数の欧米観光客の皆さんは、ちゃんと日本の歴史、史跡、雰囲気に敬意を持って回られているのを目の当たりにして、勝手に私の思いを書かずにはいられませんでした。

ほんと、最初はただの旅行記で終わるはずが、おこがましい文を書いてしまいました。

 

かなりの長文、最後まで目を通してくださった方がおられましたら、本当にありがとうございます。そしてお目汚し失礼しました。

 

また、お目にかかりましょう。

(今度は読み切りやすい短文にします⤵)